全て
シブカツではNPO団体との連携を目的として、直接団体を訪問し情報交換を行っています。今回は神宮前に事務所のある特定非営利活動法人ADRA Japan(アドラ・ジャパン)を訪ねました。
「ADRA Japan」は、途上国や災害被災地において開発支援や緊急支援活動を行なう国際NGO。世界約130か国のADRA支部と連携し、人種・宗教・政治の区別なく、自然災害や紛争の被災者、医療を必要としている人々、教育を受けられない女性や子どもたちなどに、自立を助ける支援や緊急支援を届けているNPO法人です。
NPOの立ち上げの経緯や、活動内容、イベントなど興味深いお話をお聞きすることができました。
〇団体の立ち上げの経緯について
ADRA は世界約130か国と地域に支部を持つ国際NGOであり、認定NPO法人ADRA Japanは日本支部として活動しています。本部がアメリカにあり牧師による活動から始まりました。日本では、1985年に団体を設立しました。最初は2、3人のスタッフから始まり、今年で35周年を迎えました。
〇活動内容について
活動は海外での事業が多く、現在はミャンマー、ネパール、ジンバブエでの活動が主軸となっています。各国に存在するADRA支部と連携し、駐在員を派遣し現地スタッフを雇い、開発支援や緊急支援活動を行っています。
2019年11月から12月の初旬にかけて、ネパールにて形成外科医療チーム派遣事業を実施しました。本事業は1995年に開始し、今回で23回目の派遣になります。今までに1000件以上の手術をおこない、今回は37人の患者が手術を受け、無事に退院しました。
また、ミャンマーでは2013年から教育支援事業をおこなっており、2019年度はカレン州にある9つの学校において、校舎・トイレ・井戸の建設・修繕、机椅子などの備品の提供や文房具の配布を完了しました。
その他にも、2019年から3か年計画でジンバブエにて教育環境改善を目的とした事業とネパールにて新生児・小児保健環境の改善事業を実施しています。
国内では、災害被災者支援と防災啓発活動に取り組んでいます。1995年の阪神・淡路大震災を機に国内災害支援を開始しました。2010年頃からは、水害や地震など災害が毎年起こっており、緊急支援・復興支援に取り組んでいます。
「被災地の方々による復興」に向けて、臨機応変にいろいろな支援を実施しているのが当団体の特徴だと思います。主な支援内容は、災害ボランティアセンターの運営サポートや緊急支援物資の配布、避難所での炊き出し及び避難所運営サポート、災害ボランティアの派遣などです。また、企業、学校、行政などで開催される防災・減災啓発セミナーへの講師派遣や他機関と協力した防災訓練の企画・運営も行っています。
〇イベントについて
最後にイベントについてお伺いしました。「イベントは定期的に開催しています。直近のイベントでは、7月2日(木)19時から『新型コロナウイルスの広がる発展途上国の今』をテーマにオンライン報告会を開催します。今回、ADRAの各支部およびADRA Japan事業地における新型コロナウイルスの現状、対応、課題に関する、初めてのオンラインでの報告会という企画となります。
ADRA Japanの新型コロナウイルス対応に関心がある方、ジンバブエ、ミャンマー、ネパールの現状を知りたい方などどなたでも、パソコンやスマホがあれば自宅で参加することができます。ご参加お待ちしています。」
申込・詳細はこちらへ https://blog.canpan.info/adrajapan/archive/1645
「ADRA Japanは"ひとつの命から世界を変える"をモットーに、活動しています。
ボランティア、寄付など、いろいろな形での参加が可能です。あなたのご参加をお待ちしています。」とお話されていました。
詳細はADRAのホームページから こちら
特定非営利活動法人ADRA Japanはシブカツサイト内の「コミュニティを探す」においても紹介しています。
「何かを始めたいとは思っているけど、何をすればいいかわからない・・・。」、「共通の趣味を持っている仲間を探したい。」、「地域の活動に参加したい。」などのお問い合わせに対し、専用の相談窓口を開設して、皆様の生きがいづくりをサポートします。
他にも、各種講座・イベントの開催などを行います。皆様の「やりたいこと」が見つかる場所です。