アフターレポート
セミナー
知的障がい者教室
2月25日(土)、今年度2回目のボランティアセミナーを実施しました。
ボランティアセミナーは、ボランティア参加のきっかけづくりを目指して開催しています。
今回のご登壇者は、前回に続き渋谷区知的障がい者幡ヶ谷教室「GAYA」運営委員長の浦野さんと、上智大学総合人間科学部 社会福祉学科准教授の笠原さんです。
また、渋谷区知的障がい者教室のメンバー5名がゲスト講師として参加し、セミナー参加者の皆さんと一緒に街歩きをしました。
最初に浦野さんより、セミナーの目的などについてご説明をいただきました。今回は知的障がいのある人たちと一緒に街歩きをしながら、みんなで「誰もがわかりやすい・利用しやすい」という視点から課題を見つけ、インクルーシブ(包括的)な社会について考えることを目的としています。
浦野さんの説明後、さっそく3グループに分かれて宮下パークまで街歩きをしました。
道中や宮下パーク内で気づいたことを写真に撮ったり、好きな場所やお店について話したり、みんなで記念撮影をしたりとグループそれぞれに散策しながら、交流を深めました。
最後に、街歩きでの気づきや考えたことなどをグループごとにまとめ、発表し合いました。
発表では、「案内表示が『自分で警告を見つけ、読み、理解して、危険回避できる人』を想定していることに気づいた」、「デザイン重視のピクトグラムは景観には良いが、意味がわかりづらいものもある」等、知的障がい者に限定されない、多くの人にとってバリアとなるものへの気づきがありました。
2時間という短い時間でのセミナーでしたが、セミナー参加者の皆さんの積極的な発言や交流により、非常に充実した内容となりました。
セミナー後のアンケートでは、「誰にとっての使い勝手が想定されているか・されていないかという新しい視点が得られた」「理解啓発には講演会ではなく、当事者の方と一緒になにかするのが一番だと感じた」等のご意見をお寄せいただきました。
最後に、登壇者とゲスト講師全員で集合写真を撮りました。
また、セミナー参加者の皆さんには、区内で現在ボランティアを募集している施設・作業所のリストをお配りしました。リストはこちらからご覧いただけます。
あなたもこの春からボランティアに参加してみませんか?
「何かを始めたいとは思っているけど、何をすればいいかわからない・・・。」、「共通の趣味を持っている仲間を探したい。」、「地域の活動に参加したい。」などのお問い合わせに対し、専用の相談窓口を開設して、皆様の生きがいづくりをサポートします。
他にも、各種講座・イベントの開催などを行います。皆様の「やりたいこと」が見つかる場所です。