アフターレポート
セミナー
シブカツでは「ボランティアに参加してみたいけれど、どうしたらよいのかわからない」といった方の一歩を踏む出すきっかけづくりを目指して、「ボランティアセミナー」を開催しています。
令和5年11月18日(土)、第3回ボランティアセミナー『ボッチャでボランティア。- 知的障がいのある人と一緒に楽しむコツを学ぼう -』を開催しました。
本セミナーは、知的障がいのある人を交えたボッチャ体験等のグループワークを通して、知的障がいがある人への生涯学習支援や渋谷区知的障がい者教室でのボランティア活動について知っていただくことが目的です。
まずはナビゲーターの知的障がい者恵比寿教室「えびす青年教室」の運営委員長・稲沢さんと、知的障がい者幡ヶ谷教室「GAYA」の運営委員長・浦野さんによる対談形式での自己紹介が行われました。
お二方ともご自身の「ボランティアをはじめたきっかけ」について、学生時代に周囲の人に誘われてボランティア部やNPO活動に参加したことがきっかけで、「実はスタートは特別に自発的でも積極的でもなかった」とお話されていたのが印象的でした。
また当日は「えびす青年教室」の学級生さんや、「GAYA」メンバーを中心としたグループ「ぐっとあっぷガヤ」の皆さんにもご協力いただきました。
各教室の活動紹介の時間では、普段の活動の様子やプログラム内容についてナビゲーターからインタビュー形式で質問していきます。
「これはどんなプログラムですか?」「印象に残ったのは何ですか?」など、基本的には皆さんしっかり回答いただくのですが、中には想定外の質問もあったのか、「そんなこと急に聞かれても・・・」とお答えになり、会場全体が暖かい笑いに包まれる場面もありました。
GAYA名物の「うさぎボッチャ」の紹介では、実演も見せてくれましたよ。
セミナー後半は知的障がいのある方と一緒にボッチャ体験です。
ボールは本物のボッチャ用ボールを使用し、コートはセミナー会場に小さめのもの作成、ルールはセミナー用に簡易なものを採用しました。
この体験を通して、「知的障がいのある人と一緒に楽しむコツ」を学びます。
セミナー参加者と知的障がいのある方との混合3チームに分かれ、まずは試合に向けて練習を行いました。
意外な方向に飛んでいったり思ったより転がってしまったりするボールに各チームで試行錯誤です。
セミナー参加者はほとんどの方がボッチャ初心者でしたが、中にはボッチャにお詳しい方もいらして、チームの枠を超えて皆さんで投げ方のコツや戦略などを教わっていました。
試合本番では練習の成果とチームワークを発揮するように、真剣に対決です。
3チームの総当たり戦。
一球一球に声援を送り、自身のチームであれ対戦相手であれ、良い投球があれば自然と拍手が沸き起こります。
勝利の瞬間には思わずハイタッチをするチームも見られました。
約2時間、今回はボッチャというスポーツを通しての交流でしたが、大切なのは「障がいのある・なしに関わらず共に楽しむ気持ち」なのだということに気づかせてもらえる時間でした。
参加者の皆様からは「色々な方と話す機会があって満足だった」「参加者の皆で盛り上がれて楽しかった」とありがたいお声もいただいており、またセミナー内でご紹介した「えびす青年教室」や「GAYA」での体験ボランティアには約6割の方に参加をご希望いただきました。
セミナー中もナビゲーターのお二人が仰っていました。
「一緒に楽しむ気持ちがあれば大丈夫です!」
今回のセミナーがボランティア参加へ一歩を踏み出すきっかけとなりましたら幸いです。
「何かを始めたいとは思っているけど、何をすればいいかわからない・・・。」、「共通の趣味を持っている仲間を探したい。」、「地域の活動に参加したい。」などのお問い合わせに対し、専用の相談窓口を開設して、皆様の生きがいづくりをサポートします。
他にも、各種講座・イベントの開催などを行います。皆様の「やりたいこと」が見つかる場所です。