【ボランティアセミナー】シブヤ迷宮を探検しよう ~インクルーシブリサーチが攻略のカギ~を開催しました!
シブカツでは「ボランティアに参加してみたいけれど、どうしたらよいのかわからない」といった方の一歩を踏む出すきっかけづくりを目指して、「ボランティアセミナー」を開催しています
令和6年2月23日(金・祝)、ボランティアセミナー『シブヤ迷宮を探検しよう ~インクルーシブリサーチが攻略のカギ~』を開催しました。
事前に雨(または雪!)予報が出ていたこともあり無事に開催できるか不安でしたが、当日は何とか小雨に落ち着き、予定通りの内容でセミナーを実施することができました。
ナビゲーターに11月のセミナーでもお世話になった知的障がい者幡ヶ谷教室「GAYA」運営委員長の浦野さんと上智大学総合人間科学部社会福祉学科教授の笠原さんをお迎えし、またゲスト講師として「ぐっとあっぷガヤ」の皆さんと「えびす青年教室」の皆さんにもご協力いただきました。
作戦タイム
ナビゲーターとゲスト講師の自己紹介、セミナーの進め方の説明を受けたあとは、さっそく街歩きの準備です。
今回のゴール『旧東急東横線高架橋モニュメント』までの道順のヒントが書かれた<探検の地図>を元に、3つのグループに分かれて話し合いを行いました。
「雨が降っているから屋根の多い道でいこう」「行きと帰りでルートを変えたら面白そう」「最後に出発して他のグループが行かなかった道を進もう」などなど、各グループで作戦を立てます。
シブヤ迷宮に出発!
そしていざ探検スタート。
シブカツのあるヒカリエ
8階から、街の課題を探しながらゴールを目指します。
生憎、小雨の降る中での街歩きとなりましたが、皆さんともても楽しそうに探検されていました。
街歩きが終わったら今度はマップの作成です。
実際に歩いてみての感想や渋谷の街の「良いところ」や「困ったところ」をグループ毎に書き出します。
コメントの配置を工夫したり、イラストを活用したり、写真を可愛くデコレーションしたりと、みんなでアイディアを出し合いながら街歩きマップを完成させていました。
最後に作成したマップを元に全体に向けて発表を行いました。
「あまり雨に濡れずに移動できるのは良いね」「街の中にいろんなモニュメントがあって楽しかった」などの良い点から、「案内がおしゃれすぎて見つけづらい」「街の表示が英語ばかりで分かりづらかった」といった街の課題まで、皆さんたくさんのことを発見されたようでした。
インクルーシブリサーチ
今回のセミナーのキーワードである「インクルーシブリサーチ」では、障がいのある人と研究者がいっしょに研究を行います。
障がいのある人にとっては自分の意見を他の人に伝えるきっかけとなり、障がいのない人にとっては障がいのある人のことを知るきっかけになります。
実際、今回のセミナー参加者からは「障がいのある人と同じ目線で歩くことで、普段何気なく過ごしている街の課題に気づくことができた」「もっとコミュニケーションが難しいと思っていたが、イメージが変わった」「感じ方は障がいのあるなしに関わらず人それぞれなのだと感じた。障がいについて分かっていたつもりだが、より身近に感じられるようになった」などの新たな発見についての感想をいただくことができました。
今回のセミナーを通して、渋谷の街への気づきと一緒に、「知的障がいのある人と共に楽しく活動する方法」や、「知的障がいのある人と関わるボランティアへの参加のきっかけ」などの発見をいただけたなら幸いです。