特定非営利活動法人渋谷なかよしぐるーぷを取材しました！

渋谷なかよしぐるーぷとは
渋谷なかよしぐるーぷは1970年に設立され、障害があっても住み慣れた地域で暮らし続けるために、渋谷なかよしぐるーぷでは、本人とその家族を支援するさまざまな活動を展開しています。（詳しくはこちら）
今回は事務所を訪ね、子どもたちの放課後支援や宿泊支援に関わる、岩崎志織さんにお話をうかがいました。

【左：岩崎志織さん】


主な活動について
主な活動としては、「デイサービスなかよし」、「ぷらっと・なかよし」、「緊急一時なかよし」、「支援者育成事業」、「余暇支援事業」に分かれています。
「デイサービスなかよし」では、様々な経験・体験の場や、仲間と過ごす時間を通して、生活する力を身に付けることを目標に、放課後の活動や週末の余暇活動を行っています。
「ぷらっと・なかよし」では、日々の暮らしや余暇をより豊かなものにするために、ヘルパーがお手伝いをしています。居宅介護や家事援助、移動支援で近くの公園にでかけるなどのお手伝いをしています。
「緊急一時なかよし」では、冠婚葬祭や介護疲れによる家族支援策として、日帰りや短期のショートステイを提供しています。
「支援者育成事業」では、障害のある人を支援する時のポイントを体験を通して学ぶ機会をつくっています。ヘルパーとして働くための資格講座も開講しています。
「余暇支援事業」では、友だちや家族とボランティア、スタッフの交流の機会として、独自のイベントを実施しています。

【みんな大好きダンスプログラム。リボンをくるくる、みんなでぴょんぴょん。】


【工作プログラム。グルーガンを使っていろんな素材をぺたぺた。ボランティアさんと協力して完成！】


【バザーでの自主製品販売の様子。子どもたちが描いたイラストを保護者の方と協力して製品化しています。】



ボランティアさん・ヘルパーさんの活動例
●Aさんの場合
幼稚園の先生として活躍されたAさん。定年退職後も保育園の保育補助として活躍されていました。保育補助をお辞めになられた後も、子どもたちとの活動ができる場所を探していて、なかよしを見つけたそうです。活動にもすぐに馴染んでくださり、週2回程度曜日を決めて定期的にボランティアとして参加してくれていました（現在は感染予防のためお休み中です）。

●Bさんの場合
渋谷区主催のガイドヘルパー養成講座を機会に、なかよしでヘルパーとして活動しています。学校や日中活動場所への行き帰りの短時間の支援は受けてくださるヘルパーさんも少なく、支援が必要な時間も皆さん一緒なので常に人材不足です。普段の生活のスキマ時間に活動を続けてくださっているBさんにはとても感謝しています。何より地域に障害のある方への理解がある方がいてくれると感じ、とても心強い存在です。

●Cさんの場合
お仕事でIT関連業務・マネジメント業務に従事されているCさん。ご自身のお時間が増えたタイミングで、プロボノとしてDX化のための手続きをお手伝いいただいています。支援の上で大切にしたい部分を丁寧に聞き取りしてくださり、なかよしらしいDX化が実現できています。福祉職では賄いきれない範囲の知識を提供してくださり、とても助かっています。

コロナ禍の影響と今後について
コロナ禍前は、毎週日曜日に大学生のボランティアがプログラム企画に参加してくれていたり、地域のボランティアさんが週2回程度曜日を決めて遊びに来てくれたりと賑やかに活動していました。
2020年の3月にボランティアさんの受け入れを中止してからは、大勢が集まって何かをするというのも難しい状況なので、オンラインでつながり、近況を伝えあったり、画面を通してレクリエーションやダンスで一緒に遊び、ささやかながら交流を続けました。コミュニケーションの機会が減ってしまったのは残念ですが、遠方にお住まいだったり、移動することが難しい方はオンラインでつながることができるようになったので、その点はコロナ禍での新しい発見だったように思います。
今後は、引き続き感染予防対策を徹底して行い、徐々にイベントなどを増やしていければと考えています。長引くコロナ禍で、人と人との交流が制限されてきました。少しづつですが、失われたコミュニケーションの機会を取り戻していきたいと思っています。
支援者として働いてくださる方はもちろん、ボランティアで関わってくださる方も歓迎です。ぷらっと・なかよしの外出の支援や家事援助をしてくださるヘルパーの方や放課後等デイサービスの子どもたちと遊んでくださるなどボランティアの方を随時募集していますので、ご興味のある方はぜひご参加ください！