地域共生サポートセンター<結(ゆい)・しぶや>を取材しました!
『地域共生サポートセンター<結(ゆい)・しぶや>』(以下、<結・しぶや>)は、渋谷区内で重層的支援体制整備事業(※1)を担う地域のさまざまな団体同士がつながるプラットフォームです。
今回は<結・しぶや>にお邪魔し、地域福祉コーディネーターの前田さん、塙さん、コミュニティマネージャーの柴岡さん、金杉さんにお話しを伺ってきました。
※1 重層的支援体制整備事業:高齢・介護・障がい・子ども・生活困窮といった分野別の支援体制では対応しきれない複雑化・複合化した課題に対し、分野を横断し一体となって取り組むための体制を整備する事業のこと。
活動分野の垣根を超えて区内の団体をつなぎ応援する場所です。
ー <結・しぶや>とはどんな場所なのでしょうか?
渋谷区内で重層的支援体制整備事業を担う地域のさまざまな団体同士がつながるプラットフォームです。
高齢者、障がい者、子ども、生活困窮者など、支援分野の垣根を超えて地域の課題に対応するため、区内の団体をつなぎ、応援する取り組みを進めています。こうした取り組みを行うことで、地域の中に多世代が交流できる場や困りごとを抱える人がふらっと立ち寄れる居場所を増やしていけたらと思っています。
区内で地域共生のための活動をする非営利団体であれば団体登録が可能で、施設内のフリースペース・交流スペースは予約なしでご利用いただけます。またご予約いただければ
50名程度収容可能な多目的スペースも使用可能です。
区民の方でなくても区内で活動する団体でしたら施設をご使用いただけるのは、他の区有施設と異なる点かもしれません。
ー この場所にくるとどんなことができますか?
フリースペース・交流スペースはお打ち合わせや作業、団体内外での交流に使用いただけます。
また多目的スペースでは団体主催のセミナーや講座、勉強会などを実施することが可能です。
その他、
<結・しぶや
>には私たち「コミュニティマネージャー」や「地域福祉コーディネーター」が駐在していますので、団体のみなさまのお話を聞いて課題整理をお手伝いしたり、課題解決に向けて一緒に考えたりと、状況に合わせたご支援を行っています。時には他の団体のみなさまや企業とのマッチングを行うこともあります。
異なる強みを活かして連携・協働
ー 「コミュニティマネージャー」や「地域福祉コーディネーター」とはどんな方たちなのでしょうか?
コミュニティマネージャーとはコミュニティに関わる人とコミュニケーションを図り、交流を促進したり、コミュニティの活性化を促したりするための存在です。
現在は「認定
NPO法人サービスグラント」「
NPO法人
tannely」の
2つのNPO法人が曜日ごとに担当しており、プロボノ(※2)人材との協働や区民目線、生活者視点でのご支援など、それぞれの強みを活かしながら運営に当たっています。
一方、地域福祉コーディネーターは、社会福祉協議会の職員です。「
福祉なんでも相談窓口」(※3)でお伺いした
8050問題やごみ屋敷問題など、制度の狭間に潜在する複雑化・複合化している生活課題について、<結・しぶや>でつながることのできた団体のみなさまを始めとした地域のみなさまや関係機関と協力し、解決に向けたお手伝いや制度作りを担う存在です。
地域福祉コーディネーターとして持っている福祉分野での知識や経験、つながりを活かした地域づくりを得意としています。
<結・しぶや>では、この「コミュニティマネージャー」と社会福祉協議会の「地域福祉コーディネーター」、そして地域のボランティア人材とつながりを持つ「しぶやボランティアセンター」とが連携・協働しながら団体支援や団体連携の促進、地域づくりを行っています。
※2 プロボノ:社会課題に対し、職業上の知識や経験を活かしながら取り組む社会貢献活動のこと。※3 福祉なんでも相談窓口:生活の困りごとや心配に対して、どこに相談したらいいか分からない地域住民のための相談窓口。私たちは「団体同士をつなげて終わり」とは思っていません。
ー <結・しぶや>ではどんな効果が生まれていますか?
これまで意外となかったのが同じ活動内容の団体同士がつながれる場所や機会だったと思います。
<結・しぶや>が開設したことで、団体同士が横のつながりを持つことができ、お互いの知見やノハウの共有、意見交換などを行うことが可能になりました。
例えば区内で「こどもテーブル」の活動をされている団体同士が資金面での悩みを解決するために助成金や活動に必要な寄付物品に関する情報を共有するなど、この場所をきっかけにより効果的に活動されています。
もちろん異なる活動をされている団体同士がつながることで問題解決の糸口や新しい動きが生まれることもあります。地域の団体だからこその悩みは、活動内容が違っていても共通でお持ちの場合が多いように感じています。
ー 今後、どのような場所にしていきたいですか?
もし活動する中で「誰かに話しを聞いて欲しい」「団体の体制を強化したいが何から始めたら良いのか分からない」といったお悩みや、また団体立ち上げのお手伝いもしていますので「これから福祉活動を始めたい」といった思いがあれば、お気軽にお越しいただきたいと思っています。
それに、用事がなくても団体のみなさまが集まる場所にしたいとも思っています。
私たちとの会話や団体同士の交流の中で、思ってもみないヒントが見つかるかもしれません。
私たちは「団体同士をつなげて終わり」とは思っていません。
地域資源の活用の場として、団体のみなさまが集まる居場所として、地域活動の始まりの場所として、継続的な支援が可能な場所を目指しています。
ー これから「結・しぶや」を利用したいと考えている方に一言お願いします。
私たちはいろいろな団体のみなさまにお会いしたいと思っています。
まずはお気軽にお越しいただいて、お話しましょう。
そして「何もない時に来るのは不安」という方は、週に
1回予約不要の『結
Cafe』も開催しています。お茶と簡単なおやつをご用意してお待ちしていますので、ちょっとお茶を飲みにくるような感覚でご参加くださいね。
その他、<結・しぶや>でのイベント情報や活動レポートは
noteに随時更新していますので、是非ご覧ください!
『地域共生サポートセンター<結(ゆい)・しぶや>』に関する情報
渋谷区文化総合センター大和田9階に位置する<結・しぶや>、一歩足を踏み入れればそこはお洒落で居心地の良い空間でした。
キッズスペースもあるのでお子様連れでの活動も安心そうです。
そして何より、この場所で待っていてくれるスタッフの皆さんの頼もしさや親しみやすさが、とても嬉しい場所でもありました。
ご興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。
詳しくは公式Webサイトやnoteをご覧ください。
【窓口】
渋谷区文化総合センター大和田9階(桜丘町23-21)【電話】
090-7183-6243 / 090-7183-6610【時間】10時~19時※休館日:月曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)【公式Webサイト】地域共生サポートセンター<結(ゆい)・しぶや> | 文化総合センター大和田 | 渋谷区ポータル (city.shibuya.tokyo.jp)【note】結・しぶや〔渋谷区地域共生サポートセンター〕|note