取材記事
ハートバレーしぶやとは
渋谷区在住で心身の障がいのある方を対象に、仕事や生活に関する相談を受け付け、支援を行っています。(詳しくはこちら)
今回は渋谷区立勤労福祉会館内にある事務所を訪ね、統括長の原 真衣さんにお話をうかがいました。
【統括長 原 真衣さん】
※取材時は、マスク着用、換気、身体的距離の確保を徹底し、感染対策を行いました。撮影時のみ、マスクを外して撮影しました。
取り組みの内容について
主に「仕事のサポート」「生活のサポート」「社会・地域づくり」の大きく3つに分けて取り組みを行っています。
「仕事のサポート」では、相談者の方の希望や困りごとを聞き、必要に応じて就職に必要なスキルを身に着けるための学習会を実施しています。また、1日最短15分から働くことのできる超短時間雇用などの一人ひとりにあった「はたらく」形を考えます。
はたらき始めた後も障がい者の方と企業の双方が働きやすい環境づくりを行っています。離職時の企業担当者との調整や離職後の生活設計に関するご相談も受け付けています。
「生活のサポート」では、生活リズムや健康管理、金銭管理などの不安やお悩みの相談対応を行っています。
「社会・地域づくり」では、障がいのあるなしに関わらず、誰でも当たり前に働ける社会の実現を目指して一緒に活動できる人々との関係づくりに取り組んでいます。また、障がいについての理解促進のために、広く一般に向けた勉強会や情報交換会を行っています。
コロナ禍の影響と今後について
現在は、約300人の方にご登録いただいていて、就業されている方には個別訪問や勤め先との連絡調整、求職をされている方には面接の練習や職業訓練を行うなど、それぞれに合った対応を行っています。また、お問い合わせとしては1日に約20件の相談をいただいていて、相談内容も仕事で困っていることや生活のこと、金銭管理や体調管理についてなど様々な内容です。
コロナ禍の影響としては、利用者の方の中にはコロナによって就業先が休業するなどにより、収入が減少したり、生活リズムを崩してしまうケースが挙げられます。そういった方々についても、企業担当者との調整や生活設計の相談を受け付けるなどのサポートを継続していきます。
今後としては、障がいのあるなしに関わらず、一般の方と一緒に平等に働けるような環境を整備していくことが大事だと思っています。また、私たちが障がい者の方と会社の間に入って橋渡しをするのではなく、お互いに歩み寄ることで直接コミュニケーションを取ることが本来あるべきな健全な関係ではないかと考えています。
【渋谷区立勤労福祉会館】
「何かを始めたいとは思っているけど、何をすればいいかわからない・・・。」、「共通の趣味を持っている仲間を探したい。」、「地域の活動に参加したい。」などのお問い合わせに対し、専用の相談窓口を開設して、皆様の生きがいづくりをサポートします。
他にも、各種講座・イベントの開催などを行います。皆様の「やりたいこと」が見つかる場所です。