傾聴ボランティアグループ スカイミントカーを取材しました!
『傾聴ボランティアグループ スカイミントカー』は渋谷区内の高齢者や障がいのある方々のお話を耳と心を傾けて聴くボランティア団体です。
今回は月に1回の定例会にお邪魔して、普段の活動の様子をお伺いしました。
あくまで主役はご本人です。
ー 団体結成のきっかけを教えてください。
渋谷区社会福祉協議会のしぶやボランティアセンター主催の傾聴ボランティア講座を受講したメンバーで結成しました。
現在は令和3年度受講生の12名、令和4年度受講生の11名、計23名で活動しています。
ー 普段の活動内容を教えてください。
しぶやボランティアセンター経由で依頼のあった個人のお宅や高齢者施設をお伺いしてお話を聞いています。「傾聴」の名のとおりお相手の方に寄り添い、ご本人がお話されたいことがあればそのお話を聞き、そうでない場合もご興味のありそうな話題を投げかけたりしています。あくまで主役はご本人です。
「同じ方向を向いて、一歩下がって、相手の発信に耳を傾ける」
ー 活動するうえで心がけていることはありますか。
相手の立場に立って話を聞くことです。「何を話したいのかな」「何を聞いて欲しいのかな」と常に寄り添いの心を大切にしています。
普段の会話と異なり、傾聴では会話のキャッチボールが必ずではありません。普段の会話では自身のメッセージを発信することに意味があるような感覚に陥り、つい気の利いた返しをしたくなったりします。しかし傾聴は、聴くことで相手にエネルギーを与えています。「相手にたくさん話して貰うことが目的」と思われがちですが、ぼそっと呟かれた一言に寄り添うことが大切だというスタンスです。
お相手と「向き合う」のではなく、「同じ方向を向いて、一歩下がって、相手の発信に耳を傾ける」。テクニック云々ではなくこの姿勢が大切なのだと、日々の体験を通してますます実感しています。
ー 印象に残っているエピソードはありますか。
認知症の方をお伺いした際のことです。その方は何度も同じお話をされるのですが、その繰り返しの中にその方の優しさや人となり、生き様を感じることが出来るんです。ボランティアとして活動しているのは自分なのに、不思議と自分の方が元気を貰うことができました。
傾聴は全てのボランティアの基礎
ー 傾聴ボランティアに関心のある読者の方にメッセージをお願いします。
傾聴ボランティアは特別なスキルや道具がなくとも、身一つで参加することができます。相手の感情に興味を持つことが出来れば、活動することが可能です。
またこの活動で学んだことを自身の家族との向き合い方など、日常生活に活かすこともできます。
それに傾聴の姿勢は、全てのボランティアの基礎になるのではないかと感じています。
ボランティア活動はもちろん相手のためでもありますが、そこから自身の成長や気づきが得られることも魅力です。
あまり構えることなく、ご自分のためにぜひ気楽にトライして下さい。
傾聴ボランティアグループ スカイミントカーに関する情報
取材終了後には「将来はこのメンバーでお互いに傾聴しあおう」と皆さん笑いを交えてお話をされていて、スカイミントカーの皆さんのお人柄や仲の良さを感じることができました。
なお『傾聴ボランティアグループ スカイミントカー』は、傾聴ボランティ ア講座令和2年度メンバーで結成された『しぶボラ
all ears!』と統合し、今後新たに
『しぶやリッスン』として活動を始める準備中です。
当団体への活動要請のお問合せや団体参加については、下記ページをご覧ください。
傾聴ボランティアグループ スカイミントカー|渋谷生涯活躍ネットワーク・シブカツ (shibuya-shibukatsu.jp)また、令和5年度傾聴ボランティア講座の情報は、3月1日号の区ニュース他、しぶやボランティアセンターの
Webサイトでもご確認いただけます。