ハチコウ大学講座
4月もあっという間に過ぎました。年齢を重ねるほど1年があっという間だなと思う担当です、、それはさておき、今回は自主企画講座「虹の下水道館~レインボーツアーと科学実験~」を開催しました!
身近なものを「もっと学ぶ」ため、お台場にある東京都虹の下水道管に行きました。今回は下水道がどのような流れになっているかツアー形式で見学するものと、団体限定の科学実験を行いました。
虹の下水道館の建物は圧巻でした!ただ建物全体ではなく、5階が下水道館となっています。その他は江東区の有明スポーツセンターなどが入っています。
まずは、東京都下水道局のキャラクター「アースくんの家」で一般的な家庭の排水の流れを確認します。
家庭用排水の流れを説明してもらっています。
ちなみに細かく言うと雑排水とは、台所・お風呂・洗濯排水など、し尿を含まない排水のことで、汚水とは、トイレ排水など、し尿を含む排水のことのようです。ちなみに東京の大部分では、水と雨水を一つの下水道管で集める合流式下水道です。
排水の流れが分かりやすいように透明になっています。普段見えない部分を見るとなるほどと思うことがたくさんあります。
敷地外の合流地点となるマンホールです。ちなみに東京都の下水道管は最小で直径25cm、最大で約8mのところがあるようで大きいものでは、なんとベッドのマッドレスが流れ着いたことがあるようです、、
下水道の流れがジオラマ断面図として展示されています。
次に下水道管の再構築工事について説明を受けます。
下水道管の寿命は約50年と言われ、高度経済成長期以降に整備した下水道管が、次々と耐用年数を迎えているようです。ただ道路を掘って新しくすることは、生活に大きな影響を与えるので更生工法としてSPR工法がメインで行われており、既設管の内側に硬質塩化ビニル製プロファイルの更生管を製管し、既設管と更生管の間隙に特殊裏込め材を充填、古くなった管きょを既設管・更生管 ・裏込め材が一体となった強固な複合管として蘇らせます。
実際の工事の様子を再現しています。工事中は常に気象に注意し、少しでも雨が降れば工事を中断するようです。
こちらはデザインマンホール蓋です。
一通りの説明を聞いた後、いよいよ科学実験です!今回の実験は、汚水を処理する微生物の働きを学びなます。
実際の微生物を顕微鏡で確認します。
よく働いていることが分かります!
次に、各班に分かれて「水道水」「醤油が一滴入った水」「海の水」「お米のとぎ汁が一滴入った水」が割り当てられ、COD(=化学的酸素要求量)を算出して、『水中にどれだけの有機物があるのか』を酸素の量に換算して数値化したもの=汚れている量を見てあてていきます。担当は一番汚れているのは「海水」と予想しました。
結果、一番汚れている順に「醤油」⇒とぎ汁⇒海水⇒水道水でした!
こちらの答えはお米のとぎ汁です。
なお、とぎ汁や醤油は海水環境の阻害=赤潮の発生になるとのことで、なるべく流さないでほしいとのことでした。とぎ汁は花壇などに流すのが効果的とのことです。初めての事実にびっくりしました。
実験の様子です。
今回は、実験を取り入れるなど子供のころの社会科見学のように参加者のみなさんに楽しんでいただきました!後期は、実際の有明水再生センターの見学を企画したいと思っていますので興味のある方はぜひお申し込みください。
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