ハチコウ大学講座
2024年初の街歩き講座は、九段下駅周辺にある、戦争関連の施設を見学しました。
まずは、九段会館テラスです。
もとは「軍人会館」という名称で、二・二六事件を鎮圧するために戒厳司令部(反乱部隊を鎮圧し、治安を維持する)が置かれており、戦後はGHQに接収された歴史があります。
その後「九段会館」の時代を経て、2022年に現在の姿に建て替えられ、現在は、挙式会場としても使用されています。5階には来館者も利用可能な屋上庭園があり、皇居のお堀と武道館を眺めながら休憩できます。
帝冠様式という、鉄筋コンクリート造の様式建築に和風の屋根をのせた和洋折衷の建築様式になっています。玄関周りは大理石が使われており、扉の装飾も細かく重厚な印象です。
次に昭和館に向かいました。
残念ながら常設展示室は資料の入れ替え中でお休みでしたが、戦中・戦後のくらしについて学べます。
年に2、3会期 特別企画展を行っています。
その後、「しょうけい館(戦傷病者史料館)」を訪れ、展示を見学しました。体験者の証言と、野戦病院の様子など、戦時下での治療・療養生活、そしてその後の暮らしを知ることができました。
九段坂をのぼり築土神社につきました。ビルの谷間に鎮座しています。参加者のみなさんもこんなところに!と驚かれていました。立派な拝殿です。
坂を下り、靖国神社に到着しました。
鳥居をくぐって右側のエリア、慰霊の庭に「さくら陶板」というものがありました。
桜をモチーフにしたこの陶板は、令和元年に創立150年を迎えるにあたり、御祭神の故郷の土を用いて各都道府県の陶工により制作・奉納されたものです。それぞれ個性があって、出身地のものを探すのも楽しそうですね。
左側が鳥取県、右が島根県
こちらは東京都です。
境内には、庭園や相撲場などもあります。過去に訪れていたけれど、このような場所があるのは初めて知りましたという声もありました。
桜の標本木です。毎年、東京管区気象台が、靖国神社にあるこのソメイヨシノを調べて開花を発表します。
軍犬慰霊像、戦没馬慰霊像です。全国でもこのような慰霊像があるところは珍しいとのことです。戦争で犠牲になったのは人間だけでないことを改めて感じました。
少し予定を変更してのコースだったため、遊就館は1階の玄関エリアのみ見学になりました。遊就館の開館時間は9時から16時30分まで(最終入館16時)ですので、お時間のある際に再度ご覧いただければと思います。
大変遅ればせながら、本年もよろしくお願いいたします。今年も皆様の学びの好奇心を満たす一助となれるような講座を企画していければと思います!
「何かを始めたいとは思っているけど、何をすればいいかわからない・・・。」、「共通の趣味を持っている仲間を探したい。」、「地域の活動に参加したい。」などのお問い合わせに対し、専用の相談窓口を開設して、皆様の生きがいづくりをサポートします。
他にも、各種講座・イベントの開催などを行います。皆様の「やりたいこと」が見つかる場所です。