ささはたカフェを取材しました

ささはたカフェを取材しました

　シブカツでは地域活動を広く紹介することを目的として、訪問取材を行っています。今回は、笹塚・幡ヶ谷エリアのだれでもが気軽に立ち寄れる、いこいの場「ささはたカフェ」を訪ねました。

　「ささはたカフェ」は、十号通り、笹塚十号坂、幡ヶ谷六号通りの商店街事務所で順番に毎月１回月曜日に正午から午後３時まで開催されています。
　今月（３月）は十号坂いこいの施設。会場に着くと懐かしいカーペンターズの曲が流れていました。商店街に面したテーブルに置かれたレコードプレーヤーの上で回るLPレコードが郷愁を誘っていました。
　"商店街で♪懐かしのレコード鑑賞♪"イベントを開催している中、運営委員会のメンバーの戸所さんから、ささはたカフェの誕生した経緯や特色などについてお話を伺いしました。

〇ささはたカフェ誕生の経緯
　2015年に笹幡地域包括支援センターで働いていたころ、カフェとかサロンよりももっと気軽に、街の中にあって仕切りがなく、子どもから年配の方までふらりと集まれる場ができないかと考えていました。その時に武蔵野市が運営する「テンミリオンハウス事業」という身近な場所に施設があって気軽に利用することができ、家族や地域とのつながりを保ちながら継続して通うことができる場づくりを行っていることを知り、これだと思いました。こういう場を作りたいと思いました。一緒に働いていた同僚とどのように作ったらいいかを考え、地元に密着している商店街と民生委員、帝京短期大学、社会福祉協議会、ボランティアセンターから10人ぐらい集まり、何回か会議を重ねて準備室を立ち上げたのがきっかけです。ここ十号坂をはじめ笹塚十号通り、幡ヶ谷六号通りの商店街がすごく協力的で事務所を無料でお貸しいただいています。また、社会福祉協議会からはカフェ運営の助成金をいただいています。

〇ささはたカフェの特色
　集会所とか民間施設でやるのではなく、人が集まるところに出向いて出張カフェ的にやっているのがこのカフェの特色です。商店街事務所前のテントの下と周りのベンチのカフェ、どこにでもある風景です。モットーは"緩く、長く"です。あまり催し物を詰め込みすぎないようにしています。今日は電気屋からレコードプレーヤーをお借りし、メンバーが所蔵しているＬＰレコードを持ち寄って鑑賞会を行っています。LPを初めて見たという子もいます。どこからか先生を呼ぶとかではなく、地域の中にあるボランティアの人との手作りの教室を行ったりとか、地域密着でやりたいと思っています。年間スケジュールでは月１回の開催を予定していますが、今はコロナの影響で今日が今年に入って最初の開催となります。昨年は４回しか開催できませんでした。運営委員会を月１回カフェの翌週の月曜日に開催し、反省会と次回の企画を話し合っています。

〇地域のつながり
　カフェの運営はボランティアが１時間交代であたっています。メンバーは２０名以上います。７年も続けてきていますので地域の方にも認識されています。カフェから派生して、こども食堂「ささはたっこ」を行っていますし、地域に暮らす方々の課題解決に向けて、地域の縁をつなぐ「まちのお手伝いマネージャー」も始めました。また、「ささはたカフェガーデン」が始まっていて、笹幡地域包括支援センターの公園に面したテラスの一画で花を植えたり、柵で囲んでガーデンを作ったりしています。そこで作業をしていると子どもたちがやって来て手伝ってくれたり邪魔してくれたりします（笑）お母さんたちのたまり場にもなっていて、幼稚園生ぐらいの年齢の子達で目の届く範囲で遊んでいます。これからは高齢者の方や介護者の方たちが一緒に土いじりをして楽しんでリフレッシュできる交流の場にしたいと考えています。最初にささはたカフェがあって、いろいろな形で活動が広がってきました。カフェグループを各々がやっているといった感じです。これからも、ささはたカフェのメンバーが協力し合い、地域とのつながりを大切にして活動を展開していけたらいいなと思っています。

「ささはたカフェ」は、シブカツサイト内の「コミュニティを探す」においても紹介しています。