NPO法人渋谷介護サポートセンターを取材しました

　シブカツではNPO団体との連携を目的として、直接団体を訪問し情報交換を行っています。今回は、松濤にあるNPO法人介護サポートセンターの事務所を訪ねました。

「渋谷介護サポートセンター」は、援助が必要な高齢者やその家族、その他手助けを必要とする人々に対して、住民参加の助け合い精神のもとに、地域に根差した介護支援、介護相談、介護者の育成・教育等を提供し、全ての人々が健やかに暮らせる地域づくりを目指しているNPO法人です。

　NPOの立ち上げや、活動内容など、興味深いお話をお聞きすることができました。

〇団体の立ち上げについて
　1999年にNPOを設立しました。ちょうど、介護保険制度が導入される前年でしたので東京都にケアマネジネントの申請を行い、居宅介護支援事業所の許可を受けました。
　「ケアマネジメントはサービスから独立することが一番大切である」ということをアメリカで学んだことをきっかけに、一切サービスを持たないというコンセプトで2000年からケアマネジメントを始めました。居宅介護支援事業所を20年やってきましたが、理念は地域密着ということで、渋谷区でのみ行っています。その代りどういう事情があろうとも一切断らないということにしています。

〇活動内容について
　現在、ケアマネージャーは６人で、活動としては介護保険事業のケアマネジメントの他に、無料で地域の方の介護に関する相談をお受けしています。
　また、地域で介護を勉強したい人が10人集まれば、どこでも出前講座を行っています。資料代をご負担いただいています。
　その他に、以前、研究所で開発した体験グッズとプログラムを使用した高齢者疑似体験を行っています。渋谷区社会福祉協議会と連携した小中学校での体験授業やまちづくりの一環として、町会や商店会と地域安全活動の中でも行っています。高齢とはどういうものなのか学びたいというお声があれば、ボランティアで行きます。
　毎年5月に総合ケアコミュニティ・せせらぎで開催される「せせらぎまつり」に参加しており、高齢者疑似体験と介護相談を行っています。また、毎月１回、勤労福祉会館でケアマネージャーを対象とした勉強会も行っています。
　大学のインターンシップ、社会福祉士の実習、ケアマアネージャー合格者の実習や、ボランティアさんも受け入れています。
　
　NPO法人渋谷介護サポートセンターはシブカツサイト内の「コミュニティを探す」においても紹介しています。