NPO法人代官山ステキ総合研究所を取材しました

シブカツではＮＰＯ団体との連携を目的として、直接団体を訪問し情報交換を行っています。今回は、代官山にあるNPO法人代官山ステキ総合研究所を訪ねました。

　「代官山ステキ総合研究所」は、広く一般市民を対象に様々な視点から「地域ブランド（地域価値）」を調査・研究し、地域の活性化と情報化に資するコミュニティ・デザインの開発・提言などを行い、広く全国の街づくりに資することを目的に活動しているNPO法人です。

　岩橋理事長からNPOの立ち上げの経緯や、活動内容など、興味深いお話をお聞きすることができました。
　〇団体の立ち上げの経緯について
　「2005年９月にNPO法人を設立し、15年になります。活動のきっかけは、2000年に"代官山アドレス"という代官山で初めての超高層ビルができ、期待と同時に、どうなるのだろうという不安も高まりました。まちが変わっていく中で、期待を高め不安を解消する活動をしようと考えたのが始まりです。代官山がステキとかおしゃれだと言ってくれるのはいいのですが、何を根拠に言っているのかわからないので、そのことをちゃんと調べる組織が必要と考え、「代官山のステキを調べる総合研究所」として団体を立ち上げました。」
　このネーミングを付けたことで分かりやすく関心を持たれる人も増えたそうです。

　〇活動内容について
　「思い出深い活動としては、商工会議所の補助事業を活用して、代官山の魅力に関する調査を３年間行いました。また、代官山のビジネスをどうしていくのかという切り口で、代官山ビジネスガイドブックを地域のみなさんと作りました。
　定期的な活動としては、2008年から毎年３月に有識者を講師にお招きした「代官山フォーラム」という講演会を開催しています。」とのことでした。
　代官山を卒業論文のテーマにする学生が多かったこともあり、会員である國學院大學、東海大学、東京都市大学の先生が教える学生達の発表の場として、2013年に「代官山大学」を始めました。他にも、槇文彦先生をトップにした旧朝倉邸の保存運動が実を結び、2004年に重要文化財に指定されました。その経緯を通じて旧朝倉邸は、存在そのものが代官山のイメージの源泉であると認識し、2018年から「朝倉邸勉強会」を発足しています。
　「今後の取り組みとしては、さらなる代官山の魅力研究とその情報発信です。そのためには<認定NPO法人>の資格取得を目標に一層、社会貢献度の高い地域活動をしたいと考えています。」とこれからの目標をお話しされていました。

　〇ボランティアの募集について
　「代官山のこともNPOの活動としても幅が広く奥が深く、これからも代官山をテーマに活動を行っていきます。フォーラムだけでなく折々に発行する「代官山新聞」や「代官山ホームページ」による情報発信です。そういうことに興味のある方がいらっしゃれば、ぜひご連絡ください。
　作業内容としては、収集された資料整理、各種イベントの運営補助、活動データのWEBサイトへのアップと更新など多岐にわたります。WEBサイトについては多少の経験のある方のご参加をお待ちしています。」

　ＮＰＯ法人代官山ステキ総合研究所はシブカツサイト内の「コミュニティを探す」においても紹介しています。

　※ボランティアに関する問い合わせは
　　代官山ステキ総合研究所事務局　☎03-3496-1616　岩橋まで