全て
シブカツでは地域活動団体との連携を目的として、直接団体を訪問し情報交換を行っています。今回は、渋谷海さくらを取材するため、イベントの集合場所である神南1丁目にあるCLUB CAMELOT前を訪ねました。
「渋谷海さくら」は、清掃活動を通して渋谷の老若男女の方々が人と人とのふれあいを通じて、渋谷という街を盛り上げていこうと活動している団体です。
事務局から団体の立ち上げのきっかけや本日のイベントの概要についてお話をお伺いしました。
〇団体の立ち上げのきっかけ
当団体の代表の南里清久は、江の島で15年活動している「NPO法人海さくら」の古澤代表と小学校からの同級生であり、中学高校時代の青春時代を共に過ごした綺麗な江ノ島に戻したいとの思いから、海さくらの理念である「海のゴミは川から、川のゴミは街から、街のゴミは人の心から」をもとに、海にゴミが運ばれる前の段階である、学生のころから慣れ親しんだ街、渋谷からゴミを無くすため、今年7月に団体を立ち上げました。現在、主要メンバーは10人で構成されており、渋谷区で二番目になる代々木にも海さくらを立ち上げる予定です。
〇イベントの概要
NPO法人海さくらは「かつて生息していたタツノオトシゴが戻ってくるぐらい江の島の海をキレイにする」という目標をかかげ「海のゴミは川から、川のゴミは街から、街のゴミは人の心から」という理念のもとに現在160回以上清掃活動が行われており、全国20か所以上に海さくらの輪がひろがっています。
渋谷海さくらも定期的に清掃活動を行っており、本日は、NPO法人海さくらと同日開催で「WORLD CLEANUP DAY2020」の活動を渋谷で行います。この活動は、2008年に北欧の小さな国、エストニアで森林をきれいにしようという呼びかけで開催された市民活動に端を発します。昨年には180か国2,120万人が参加した世界規模のイベントで、世界中で集められたゴミの総重量は推計で82,280トンにもなりました。
本日は、参加者28人でCLUB CAMELOT前からスタートし、東急ハンズ、井の頭通りを横切り旧玉川上水跡、センター街を回り、最終目的地のハチ公広場へとたばこの吸い殻を拾っていきます。集まった吸い殻は透明の円筒状の容器に入れ、ハチ公広場で記念撮影を行います。活動の様子を写真で記録し、インターネットで紹介します。
取材後にイベントに同行し、実際に吸い殻拾いを体験しました。道路の側溝や大通りから一本入った人気の少ない場所に吸い殻が散乱し、にぎやかな渋谷とは対照的な無機質な光景が印象に残りました。最後に1時間程で集められた吸い殻を透明のアクリル容器に入れ、参加者全員でハチ公像の前で記念撮影をしました。
渋谷海さくらの団体のロゴは渋谷を象徴するスクランブル交差点がデザインされています。そのスクランブル交差点から清掃活動を通じて「渋谷がもっと綺麗な街であればよりたくさんの人が渋谷を訪れ楽しめる街になる。渋谷という街は世界的に見ても日本を象徴する街であり模範となるべき街でもある。」というメッセージが込められています。
「何かを始めたいとは思っているけど、何をすればいいかわからない・・・。」、「共通の趣味を持っている仲間を探したい。」、「地域の活動に参加したい。」などのお問い合わせに対し、専用の相談窓口を開設して、皆様の生きがいづくりをサポートします。
他にも、各種講座・イベントの開催などを行います。皆様の「やりたいこと」が見つかる場所です。