渋谷ハチコウ大学

大学連携講座

【学校法人聖心女子学院】生涯学習センター◇書の楽しみ方◇ 「よめないけど、いいね!」アンコール (2022年展覧会の復習) 

令和6年1月25日13:00~14:30
芸術.美術 , 書.書道

  

内容

 書の名品と言われても昔の人の字は読めないから苦手だ、何が書いてあるのかわからないからつまらないなどと、毛筆の書の作品は敬遠されがちです。でも、たとえ読めなくても、肉筆の書ならではの魅力に触れることはできるのです。写経:写経は仏教経典を書き写したものです。奈良時代は、中国語の経典を誤りなく写すことが重視され、中国風の楷書の整った姿が特徴です。平安時代には、貴族たちが極楽往生のために作らせた装飾経が流行し、温和な和様の書と豪華な装丁がみどころです。ともあれ、写経の大半は古代インドの原典を古い中国語に訳したなものなのですから、現代人がよめなくて当然です。古筆:古筆とは、平安~鎌倉時代に貴族の贈答品ともなった「古今集」など歌集の写本のことです。桃山時代頃から古筆愛好の気運が高まり、多くの古筆が切断分割されて古筆切となりました。和歌はほとんどが平仮名でよみやすいはずなのに、よめないのはなぜか。現在は使わない変体仮名が含まれ、つづけ書きで書かれているからです。墨蹟:墨蹟は禅宗僧侶の筆蹟です。鎌倉時代以降、日本から中国に渡った禅僧や、招かれて中国から来朝した高僧は少なくありません。弟子にとって師の墨蹟は師事した証であり、また師をしのぶよすがでもありました。墨蹟の尊重は貴族や将軍をはじめ、武将や町衆にも広がり、茶の湯の世界では、墨蹟はもっとも大事な道具とされました。しかし、難解な譬えや引用が多く、よむのは容易ではありません。さまざまな書蹟:桃山時代~江戸時代末に活躍した人々のさまざまな書蹟にも注目しましょう。 "書は人なり"といいますが、知識として知っている歴史上の人物の人となりと、その人が残した筆蹟から感じ取れるイメージとを比較してみるのも一興です。

受付期間 令和5年10月2日 11:00~令和6年1月12日 19:00
開催日程 令和6年1月25日13:00~14:30
対象者 渋谷ハチコウ大学学生
定員 5人
会場 学校法人聖心女子学院 生涯学習センター
主催 学校法人聖心女子学院 生涯学習センター
講師 松原 茂(根津美術館 副館長)
受講料 1500円
ハチコウ大学認定単位数 1単位/1出席

地図

学校法人聖心女子学院 生涯学習センター

申込方法

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