第1回 5月11日(火)ケアとキュアって何
美術品や文化財を公開するとき、そこには劣化を招くさまざまなリスク(危険)が存在します。持続的な公開を実現するには、作品に寄り添いながら、診断、予防、修理を行うことで劣化の抑制に努めます。ケアは予防あるいは養生、キュアは修理あるいは治療のことで、私たちの健康管理と同じように身近な存在です。第1回は美術品の健康管理について東京国立博物館の実践の様子を紹介します。
第2回 5月25日(火)名品をまもる
劣化の予防には環境の整備が最も効果的です。例え軽微な劣化であっても初期段階で迅速に処置し、取扱が困難な状態にまで劣化した場合には本格的な修理を施して安定した状態を回復します。第2回は診断の事例として「重要文化財マリア十五玄義図」の科学調査、予防の事例として「ドラクロワ作・民衆を導く自由の女神」の輸送と展示、そして修理の事例として「国宝檜図屏風」の修理を紹介します。
第3回 6月8日(火)国宝檜図屏風 平成の大修理
檜図屏風の修理に際し、その様子を広く知っていただくため、専門家の研鑽に役立てるため、1年半に及ぶ修理の全貌を映像で記録しました。それを基に作製したビデオコンテンツを見ながら、本格修理について解説します。
※本講座はGoogle Meetを使用したオンライン講座になります。そのため、メールアドレスの登録が必須となります。受講にあたり、PC等デバイスの準備、通信環境、Googleアカウント、Google Meetのダウンロードが必要となります。
受付期間 | 令和3年4月9日~4月28日 |
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開催日程 | 令和3年5月11日~6月8日(全3回) 10:30~12:00 ※休憩あり |
開催日程詳細 | 火曜日(令和3年5月11日・5月25日・6月8日) |
対象者 | 渋谷ハチコウ大学学生 |
定員 | 8人 |
会場 | オンライン講座(Google Meet) |
主催 | 学校法人聖心女子学院 |
講師 | 神庭 伸幸(世界紙文化遺産支援財団紙守 執行理事・東京国立博物館 名誉館員) |
受講料 | 4500円 |
ハチコウ大学認定単位数 | 1単位/1出席 |
※受付日終了後の申込については、受付することができませんので、ご了承ください。
「何かを始めたいとは思っているけど、何をすればいいかわからない・・・。」、「共通の趣味を持っている仲間を探したい。」、「地域の活動に参加したい。」などのお問い合わせに対し、専用の相談窓口を開設して、皆様の生きがいづくりをサポートします。
他にも、各種講座・イベントの開催などを行います。皆様の「やりたいこと」が見つかる場所です。