中央アジアは、西域とも呼ばれます。中国から見て、西にある地域という意味です。そこを貫く通商の道はシルクロードと呼ばれ、私たちは、その美しい名前にロマンを感じてきました。インドに生まれた仏教は、その道を通って、東洋に伝わりました。
19世紀末から20世紀初めに行なわれた探検や調査によって、そこに栄えた文化や文化財が再び着目されました。未知の地域に、素晴らしい文化の痕跡が残ることにようやく気づいたのです。また敦煌莫高窟での大量の文書の発見は、いやが上にも関心を高めました。「敦煌学」という新しい学問まで生みました。
今回の講座では、中央アジアの美術がもつ様々な歴史的、美的問題を取り上げ、その価値を知り、その美を味わうための新たな視点を手に入れたいと思います。
第1回(6月2日)
中央アジア美術概観 各地の代表的な遺跡を取り上げ、その調査者や収集品、その価値付けを行ないます。アフガニスタン、西域南道、西域北道、敦煌などを取り上げます。
第2回(6月16日)
西域北道の石窟壁画の画題・年代・信仰的背景 西域北道の代表的な石窟寺院であるキジル石窟、クムトラ石窟などを取り上げ、その壁画を概観します。壁画の主要な画題、石窟や壁画の年代、仏教信仰の状況などの考察を通じて、その美術の特質を明らかにします。
※本講座はZoomを使用したオンライン講座になります。そのため、メールアドレスの登録が必須となります。受講にあたり、PC等デバイスの準備、通信環境、Zoomのダウンロードが必要となります。
受付期間 | 令和4年4月1日 11:00~5月20日 19:00 |
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開催日程 | 令和4年6月2日・6月16日(全2回)13:00~14:30 |
対象者 | 渋谷ハチコウ大学学生 |
定員 | ー(定員なし) |
会場 | オンライン講座(Zoom) |
主催 | 学校法人 聖心女子学院 |
講師 | 中野 照男(東京文化財研究所・名誉研究員) |
受講料 | 3000円 |
ハチコウ大学認定単位数 | 1単位/1出席 |
※受付日終了後の申込については、受付することができませんので、ご了承ください。
「何かを始めたいとは思っているけど、何をすればいいかわからない・・・。」、「共通の趣味を持っている仲間を探したい。」、「地域の活動に参加したい。」などのお問い合わせに対し、専用の相談窓口を開設して、皆様の生きがいづくりをサポートします。
他にも、各種講座・イベントの開催などを行います。皆様の「やりたいこと」が見つかる場所です。