中国では古来、文字をいかに書くか、ということに意を用いてきました。先人が遺した優れた古典の書を、臨書や搨摸などの方法で手習いし、筆使いや文字の組み立て方などを体得して自らの書法の素地としました。古典とされる書やその筆者、すなわち能書の書法に関しては、歴史上、様々な議論、評価を経て、各々の位置付けもまた時代によって変遷し、あるいは淘汰されながら、現代まで伝えられてきました。中国歴代の能書と古典のなかでも、筆頭に挙げられるのが、東晋時代に活躍した書聖・王羲之(303~361)とその代表作「蘭亭序」です。「蘭亭序」をはじめとする王羲之の書のように、真跡が失われ、摸本や拓本などの後世の複製のみが伝わる古典も少なくありません。一部の古典は中国はもとより、日本などの東アジア漢字文化圏にももたらされ、各地で影響を与えながら、親しまれてきたのです。 本講座では、中国歴代の主な能書と古典を取り上げ、歴史的背景に触れながらその人物と書法の魅力、後世への影響などをご紹介します。合わせて、書の鑑賞ポイントについてもお伝えし、博物館などでの鑑賞の際の一助となるように努めます。前期の2回では、①魏晋南北朝・2~6世紀、②隋唐・6~10世紀の能書と古典に注目します。
受付期間 | 令和5年4月1日 11:00~6月14日 19:00 |
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開催日程 | 令和5年6月29日・7月13日(全2回)13:00~14:30 |
開催日程詳細 | 令和5年6月29日・7月13日(全2回) |
対象者 | 渋谷ハチコウ大学学生 |
会場 | 学校法人聖心女子学院 生涯学習センター |
主催 | 学校法人聖心女子学院 生涯学習センター |
講師 | 六人部 克典(東京国立博物館 研究員) |
受講料 | 3000円 |
ハチコウ大学認定単位数 | 1単位/1出席 |
学校法人聖心女子学院 生涯学習センター
※受付日終了後の申込については、受付することができませんので、ご了承ください。
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