「やまと絵」は、中国由来の「唐絵」や「漢画」の影響をうけつつ独自の展開を遂げた絵画で、世俗的な絵画制作を担った宮廷絵師が育んできました。平安時代半ば以降、宮廷絵師と仏画制作を担う絵仏師が協働して絵画制作を行う環境が増え、仏画の中にやまと絵の表現が取り入れられるようになります。とりわけ、山や川といった自然を描く山水表現にやまと絵の描写が見られるようになります。仏画は文字通り、仏の姿を描いた絵画です。密教絵画、経典説話画、縁起絵、祖師像など様々なジャンルがありますが、その内容によって山水表現との相性には違いがあります。例えば、神仏習合に関わる作例(垂迹画)や阿弥陀如来の来迎図では、厳かな仏の姿と穏やかな自然景が見事に融合し、美しい画面が生み出されました。こうした作例を見ると、絵仏師がやまと絵の山水表現を十分に理解していることが分かり、宮廷絵師が手掛ける山水表現と区別することは容易ではありません。つまり、やまと絵の山水表現が、絵仏師の間にかなり広まっていたことを物語ります。本講座では「やまと絵」についてご紹介するとともに、このような、仏画に見られる「やまと絵」について具体的にご紹介したいと思います。
受付期間 | 令和5年10月2日 11:00~10月6日 19:00 |
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開催日程 | 令和5年10月18日13:00~14:30 |
対象者 | 渋谷ハチコウ大学学生 |
定員 | 5人 |
会場 | 学校法人聖心女子学院 生涯学習センター |
主催 | 学校法人聖心女子学院 生涯学習センター |
講師 | 古川 攝一(東京国立博物館 研究員) |
受講料 | 1500円 |
ハチコウ大学認定単位数 | 1単位/1出席 |
学校法人聖心女子学院 生涯学習センター
※受付日終了後の申込については、受付することができませんので、ご了承ください。
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